オープンエデュケーションに直面する日本の大学 ~ post MOOCとCHiLOの可能性 ~

2014年05月発信

報道・教育関係者 各位

NPO法人CCC-TIES シンポジウム事務局

◆◆ 日本初 「ポストMOOC」をテーマとしたシンポジウム開催 ◆◆
『オープンエデュケーションに直面する日本の大学
~ post MOOCとCHiLOの可能性 ~』 のお知らせ主催: NPO法人CCC-TIES
共催: 放送大学
後援: 一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC) / 独立行政法人 国際交流基金 / 帝塚山大学

本シンポジウムは、日本初のポスト MOOCを主たるテーマにしたシンポジウムです。CHiLOが放送大学OUJ MOOCのプラットフォームとして採用されたことを記念し、放送大学学園理事長白井克彦氏、放送大学長岡部洋一氏らを迎え、JMOOC、国際交流基金、帝塚山大学の後援を受け、NPO法人CCC−TIESの主催により開催されるものです。
当NPO法人では、ムーク(MOOC)がブームとなる以前の2011年からMOOCを深く研究し、MOOCのブームが去った後のポストMOOCをも視野に入れながら、安価で誰にでも利用しやすい大規模オンライン学習プラットフォームとしてチロ(CHiLO( Creative Higher Education Learning Object))の開発を進めてまいりました。MOOCのブームに沸いている日本において、このような試みは日本初の取り組みですが、ブームが去ったとされる世界的に見ても珍しい取り組みです。
このシンポジウムでは、オープンエデュケーションに直面する日本の高等教育機関に対してCHiLOは今後どのような役割を果たすことができるか、また、オープンエデュケーションにより日本の高等教育は今後どのように変貌して行くのかについて議論をいたします。キーワード:コンテンツ共有,eラーニング,電子書籍,オープンエデュケーション,
オープンソース,eリソース,生涯学習,知識基盤社会,コミュニティ

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ シンポジウム概要 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

開催日:2014年6月14日(土)14:00~18:25(開場 13:30)
場所:一橋大学一橋講堂

14:15~ 開会挨拶
○放送大学学園理事長 白井克彦

14:15~ (基調講演)日本のOpen Educationの展望とCHiLOへの期待
○放送大学長 岡部洋一

15:05~ (招待講演)Post MOOC時代の大学教育―オンライン教育を取り入れた教育の質向上の試み
○東京大学 教育企画室特任准教授 船守美穂

15:50~ (一般講演)JMOOCの現状と展望
○JMOOC事務局長/明治大学特任教授 福原美三

16:15~ (報告)Post MOOCとCHiLOの可能性
○NPO法人CCC-TIES 堀真寿美

16:35~ (一般講演)Can-doシラバスに基づくオンライン日本語教材「にほんごにゅうもんA1(NIHONGO STARTER A1)」の開発
○独立行政法人国際交流基金 日本語国際センター 専任講師 簗島史恵

17:00~ (一般講演)放大MOOC「にほんごにゅうもんA1(NIHONGO STARTER A1)」の実践:中間報告
○放送大学 教授 山田恒夫

17:30~ (パネルディスカッション)「Open Educationと日本の大学」
○座長:CCC-TIES副理事長 小野成志
船守・福原・山田・堀

18:20~ クロージング
○NPO法人CCC-TIES 理事長 柳澤保徳

参加費:NPO法人CCC-TIES会員:1,000円 非会員:3,000円(資料代込み)

【申込み】
インターネット(https://www.cccties.org/event/event_14/e20140407/
FAX((1)お名前(フリガナ)、(2)ご所属、(3)ご所属の部署、(4)TEL、(5)e-mail、(6)情報交換会の出欠)【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:NPO法人CCC-TIES
担当者名:シンポジウム事務局
TEL:0742-48-8561

用語解説

オープンエデュケーション
「オープン教育」と表記されることもある。学校での講義や教材を無償で公開する活動。米国で始まり全世界に普及しているが、日本での普及はこれからという段階にある。日本では2013年9月に日本の大学の講義を無料公開する取り組みであるJMOOCが発足し、注目を集めている。次に説明するMOOCの他、米国MITが中心となって活動する講義公開の活動であるオープンコースウェア(OCW)やユネスコなどが推進する教材無償公開の活動オープンエデュケーショナルリソース(OER)が知られている。日本では2006年からOCWの日本版としてJOCWが始まっている。

ムーク(MOOC)
Massive Open Online Courses の略称で、2008年カナダではじまった講義無料公開の活動であり、オープンエデュケーションとしてはもっとも成功した活動である。
MOOCは、2012年に米国でブレークし、百万人単位の学生に、インターネット上で無料で講義を行い、修了証(ただし有料)まで発行するという活動に発展した。ニューヨークタイムスは、2012年を”The Year of the MOOC”と呼んだ。
日本のJMOOCはその活動の日本版であり、2013年4月から講義公開を行い、東京大学本郷教授の「日本中世の自由と平等」は1万5千人の受講者を獲得している。

OUJ MOOC
放送大学(英略称OUJ)が主催するJMOOCの活動。2013年4月から岡部洋一学長「コンピュータのしくみ」、放送大学教授山田恒夫教授「にほんごにゅうもん」が開始されている。
NPO法人CCC-TIESはこのOUJ MOOCに対して、日本初のMOOC用の学習システムを提供することとなった。このような学習システムは「学習プラットフォーム」と呼ばれることがある。なお、OUJ MOOC以外のJMOOC用の学習プラットフォームには現在gaccoがあるが、NPO法人CCC-TIESが提供する学習プラットフォームはCCC-TIESにて開発された国産のものであるのに対し、米国のMITのシステムを採用している。

ポスト MOOC
MOOCは米国では2012年にブームとなったものの、2013年後半にはブームの終焉を迎えたと言われている。日本においても今後のMOOCの動向を注視していく必要がある。米国の動向を踏まえNPO法人CCC-TIESでは次期学習プラットフォームの開発に取り組んでいる。このような試みは、日本初の試みというだけではなく、世界的に見ても珍しい取り組みである。