明治薬科大学ITコンソーシアム2011報告

明治薬科大学ITコンソーシアム2011 報告

 

 明治薬科大学にて、本年度も「ITコンソーシアム2011」が開催され、教育におけるICTの先進的な取り組みが発表されました。
薬剤師教育は4年制から6年制課程に移行し、薬学教育を担う教員は、授業改善・新しい手法の導入を迫られてきました。これを受け、第5回となる今年度の「ITコンソーシアム」では、病院実習/薬局実習におけるモバイル端末・ブログシステムの活用、ホームページによる講義アーカイブ化などが発表されました。聴衆の関心も高く、各発表後には、活発な質疑が交わされました。
また、薬学以外の分野の教員からも、最新の成果が発表され、広い視野でICT教育の現状、展望が論議されています。 また今年度は、同校も連携している「北海道・関東・東海・近畿の大学連携による『知域』拡大プロジェクト」が、自立的発展に向けた節目を迎えており、このプロジェクトの成果についても紹介されました。


・日時:2011年10月29日(土)13:00~17:00
・場所:明治薬科大学(http://www.my-pharm.ac.jp/
・主催:明治薬科大学
・共催:特定非営利活動法人 サイバー・キャンパス・コンソーシアムTIES

 

●主催者挨拶

 明治薬科大学 学長 久保陽徳 氏

●基調講演

 演題1:
「日本の大学におけるICT教育の進化と展望」
帝塚山大学 経済学部 中嶋航一氏
 演題2:
「帝京大学薬学部における学生-大学教員-指導薬剤師の連携システム」
帝京大学 薬学部 下平秀夫氏、土屋雅勇氏、栗原順一氏、井上圭三氏
 演題3:
「道具は道具、どう使うかは、あなた次第~教育における効果的なICTの活用~」
東京女子体育大学 体育学部 小田和美氏
 演題4:
「明治薬科大学地域医療コースにおける『実習ノートシステム』導入の取り組み」
明治薬科大学 薬学部 石橋芳雄氏
 演題5:
「学術情報発信のための研究室ホームページと教育支援システムの連携」
明治薬科大学 薬学部 石橋賢一氏
 演題6:
「明治薬科大学コース特別演習・実習;臨床開発コースにおけるICTの活用」
明治薬科大学 薬学部 塩見真理氏、赤沢学氏、渡邉誠氏、他臨床開発コース教員7名
 演題7
「授業改善の道具としてのICTは何か」
明治薬科大学 薬学部 和田義親氏、マルチメディア教育委員会共同研究

●ポスターセッション

 <生協展示>パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
「必携PCにおける学内安心サポートの取組みについて」
佐藤輝彦氏、福家良晃氏
 「インターネットによる薬剤師国家試験対策:iPadの利用について」
向日良夫氏、鈴木俊宏氏、兎川忠靖氏、櫻庭 均氏
 「自発的英語学習のために: Twitter/Facebookの利用について」
林 弘美氏
 「ITを用いた薬物の脂溶性の推定」
植沢芳広氏
 <企業展示>日本ユニシス株式会社
(株)ネットマークス:クラウド型電子図書館サービス「LIBEaid」 大橋南純氏
 <企業展示>株式会社内田洋行
「英語学習支援システム TOEIC®テスト学習コース~ETS公式問題収録~のご紹介」
釜谷健吾氏
 <企業展示>株式会社日立ソリューションズ
電子黒板を利用した授業支援のご提案
阪口絵美氏
 <企業展示>電子システム株式会社
講義収録/動画コンテンツ作成システム Cbox
中野隆司氏

 


薬局や病院で実習中の薬学生を支援する試みとして、
専用ブログの開発、携帯端末の活用など、多数の事例が発表されました。

他分野の教員からの関心も高く、質疑応答では、真剣な議論が展開されました。


薬学教育改善におけるICTの活用、WEBによる講義のアーカイブ化などをテーマに
意見交換が行われました。


講演後のポスターセッション。英語学習におけるTwitter/Facebookの活用例、
WEB上リソースで薬物の性質を推定する事例などが発表されました。